商船三井内航は、1953年に「大和汽船」として創立され、約70年間にわたり内航輸送の分野で着実に歩みを進めてまいりました。これまで、荷主様の多様なご要望にお応えすべく、鉄鋼製品や塩、穀物、石炭などの従来からの貨物に加え、石油、LPG、バイオマス燃料、石炭灰など、さまざまな貨物の輸送を実現し、それぞれに最適な船種を運航してまいりました。現在、船隊規模は約30隻、年間輸送量は約600万トンに達しており、マルチオペレーターとして、荷主様の多様なニーズに引き続きお応えできるよう努めてまいります。
また、環境への配慮を重要な課題として認識し、GHG(温室効果ガス)削減に向けて積極的に取り組んでおります。環境負荷の低減を目指し、2020年にはLNG燃料船を、さらに2024年にはメタノール燃料船を船隊に加えました。今後も新燃料の導入や省エネルギー技術の採用を進め、持続可能な海上輸送の実現に向けた取り組みを一層強化してまいります。
安全運航については、海上輸送を支える根幹であると考え、関係法規やルールを遵守しつつ、弊社独自の安全対策を着実に積み重ねております。海技員や工務監督の育成に力を入れ、最新技術の導入を進めるとともに、組織全体で「安全最優先」の意識を深め、安全文化の醸成と定着を目指しています。今後もこれらの取り組みをさらに深化させ、安全で信頼性の高い運航を確保し、持続的な成長を支える礎を築いていく所存です。
