Safety and Environment安全・環境への取り組み

4ゼロ(海難・油濁・死亡災害・貨物損害の防止)への挑戦

商船三井グループ共通の目標である「世界最高水準の安全運航」の実現に向け
弊社は「~4ゼロ(海難・油濁・死亡災害・
貨物損害の防止)への挑戦!~」という目標
を掲げ、
安全運航・安全荷役の実現に向け
様々な取り組みを実施しています。

Safety安全に向けての取り組み

安全管理体制
について

安全管理規程の遵守

2016年11月、内航海運業法に基づき義務付けられた『安全管理規程』を制定。経営トップから乗組員まで一丸となり、安全最優先を徹底して輸送の安全確保に努めています。

任意ISM Codeの取得

ISMコードに基づく安全管理システム(外航船は強制、内航船は任意)を、管理船舶「せどろす」において2003年9月に導入・維持し、安全管理体制を確固たるものとしています。


安全マネジメント
について

運航船舶の入渠時に、弊社・船主・船舶管理会社・乗組員を会して「安全会議」を開催。事故・トラブルの再発防止策や安全に関する弊社の考えを説明し、安全運航・安全荷役に努めています。

また年に一度、全運航船舶の船主・船舶管理会社等に参加頂き、外部講師による安全講和や、トラブル事例の紹介および様々な意見交換を行う「安全協力会」を開催しています。安全協力会では優秀船舶の表彰も行っています。

安全協力会の様子
船陸合同演習
について

海難事故発生の際、迅速な対応を行い被害を最小限にするため、定期的に船陸合同演習を実施しています。この演習を通じて陸上社員・乗組員間および外部との連絡を行い、対応を確認することで万が一の海難事故発生に備えています。

~想定シナリオ
燃料油の船外流出による油汚染事故~

安全運航の
取り組み

安全運航の支援

気象・海象を把握できる(株)ウェザーニューズ社の運航支援サービス「MERMAID」を導入しています。陸上と船上がリアルタイムで情報を共有し、荒天を避けるなど、安全運航に向けて打ち合せを行っています。
また、商船三井の安全運航支援センター(SOSC)から国内の荒天・台風情報を受け、安全運航に活用しています。その他にも陸上スタッフの定期的な訪船活動や注意喚起情報の発信をしています。

陸上スタッフによる定期的な訪船活動
事故情報や注意喚起情報の発信

燃料油補給時の性状確認、助言

運航船舶が燃料油を補給する際、事前に燃料油の代表性状を入手し、分析値が弊社の性状判断基準に適合しているか確認しています。燃料油の性状に問題があると考えられる場合は補油回避等を実施しています。
また、運航船舶にその燃料油の性状に応じた加熱温度等の助言を行い、燃料油によるトラブルの未然防止に努めています。


Environment環境への取り組み

次世代環境船への取り組み

2020年12月、内航貨物船としては日本初となるLNG(液化天然ガス)を燃料とした他社との共有船舶が竣工しました。LNGは重油を燃料とした場合と比べ、温室効果ガスの排出を2割程度削減できる低環境負荷のエネルギーです。LNG使用の取り組みを通じて、引き続き環境負荷低減に貢献して参ります。

環境配慮型エネルギーの輸送

2020年9月より、専用船による木質バイオマス燃料※1の輸送サービスを本格的に開始しました。
「低炭素社会」の実現に向けて、これから需要が伸びてくる木質バイオマス燃料の安定輸送に従事することで、持続可能な社会の実現に貢献して参ります。

※1 燃焼する際に発生するCO2は樹木が成長時に吸収したCO2のみであり、大気中のCO2を増加させない「カーボンニュートラル」として注目されています


プロペラ省エネ研磨の継続

2013年より運航船舶(一部の船舶を除く)にプロペラ省エネ研磨を継続しています。入渠時にプロペラの翼面を研磨することにより、プロペラ効率を改善させ、燃料消費量を減らして温室効果ガスの排出削減に努めています。

研磨前
研磨後

省エネプロペラ等の採用

新しく船舶を建造される船主に対し、PBCF※1等の省エネプロペラを採用して頂くよう依頼し、温室効果ガス排出削減に努めています。

※1 PBCFとはプロペラ後方に設置する装置でプロペラ後方に発生するハブ渦を解消し、プロペラ効率を改善させることで燃料消費量を最大5%程度削減することが可能です。